豊かに生きる。

Facebookやtwitterでは流れてしまう、日々感じたことや、読書録やら、残したいことを書いています。

-It is only possible to live happily ever after on a day to day basis.-

2ヶ月間の育休まで、仕事は残り「2日」になりました。

引継をしっかり行って、お客様やメンバーへの影響を最小限にしながら、
育休にも全力で取り組みたいと思います。

前回(6/23)のエントリ【育休】育児休業を取得する予定です。を書いて以来、より多くの方にお声掛けを頂くようになりました。

特に多いのはママ社員や、プレママ社員からの
「よく踏みきったね、頑張って」「多くの人に伝えて欲しい」「復帰後が楽しみだね」
などの声。


また、嬉しかったこととしては、
男性の諸先輩・後輩からの「取得する為の具体的な行動」に関する
反応・質問が多かったことでした。


これらの反応から確信を持って言えることは、今の時代ほぼ全ての方が”男の育休取得”を「応援」してくれる、ということ。



とは言え、実は心の奥で何を思っているか、正直なところ分かりません。
しかしそんな人への対応は簡単です。
「①取得に至る想い」を「②丁寧且つ正直に」「③そして真摯に」、お伝えするだけです。
なぜなら出来ることはそれしかありませんし、”価値観”は最終的には本人のモノです。
なので、出来ること(=伝えること)をする。

シンプルですが、自分の考えに雑念を入れない為の防衛手段の一つでもありますので、
敢えて書いています。
 


さて、前回のエントリで以下1〜9の1.取得に至った理由、考えについて書きましたので、
今回は
「2.周囲の反応(職場の上司部下、人事部、家族、両親、友人知人・・・)」
について書いてみようと思います。
 
1.取得に至った理由、考え
2.周囲の反応(職場の上司部下、人事部、家族、両親、友人知人・・・)
3.取得する時に知っていたこと(外部情報)
4.取得することを考えてから知ったこと(知れば知るほど奥が深い問題が多々・・・)
5.制度の話(最近非常にとりやすくなっている)
6.そうは言っても現実の話
7.取得する意味
8.まだ分からないこと
9.今、お伝えしたいこと

長くなりますが、時系列とともに。

あくまで一例ですが、とてもスムーズに進んだと思っています。
「言いにくい」というのが恐らく一つ目のハードルになります。

ここに書くことは「男の育休」に限らずだと思います。
 
どこかの部分で、「出産休暇」や「看護休暇」、
応用として「介護休暇」等の長期休暇の場合の参考になれば幸いです。



(0)前段<2013年2月頃>
以前にも書いたように、第二子の保育園落選(結果的に補欠合格)時に、
一度真剣に取得を考え周囲に相談しました。

1年半前のことになりますが、同時はまだ「え?本気で言ってる?」と言う反応が多かったです。
他に多かった反応は
「昇格(昇進)は大丈夫?」
「なんで取るの?」
「良いと思うけど、今じゃなくてもいいのでは?(よく意味がわかっていない)」
などです。

たった1年半ですが、今は本当に変わりました。

(1)家族<2013年12月頃>

妊娠2〜3ヶ月の頃です。
前段の話もあり、今回は育休を取るつもりだと言うことを早々に話しました。

もちろん賛成してくれ、
「二人の子どもを見ることはとても大変で、無理。」
「あなたは社会の為に取るようなことを話しているが、
大前提として二人の子どもを見ることがとても大変なので育休を取ると言うことを主に考えて欲しい」
と。

あわせて、子ども達の迎園も担当すべく、定時退社することを決めたのもこの時期でした。


(2)両親<2014年1月頃>

以前、どこかにも書いた話です。
 
当初、両親に強く反対されました。(※環境としては、出身中学校が廃校になるような田舎です)
「覚悟」ってのは、「生半可な社会への問題意識」などで務まるモノではない、と。

#正直、賛成し応援してくれる と思っていたので、意外な反応でした。
#恐らく「苦労させたくない」と言う感情からだったのだと理解しています。 

両親は、当時(約30年前)に3人の子どもがいる中、脱サラで農業を始めた二人。
特に母は、東京から田舎に出た覚悟(決意)は相当のモノだったようで、
「10年は家に帰らないつもり」の覚悟だったと。

結果的には、数ヶ月の話を経て、「現代の世の中に対する私なりのチャレンジ」だと言うことを
理解してもらうことができ、今では応援してくれています。


(3)友人<2014年2月頃>

まずは「賛同してくれそうな」友人から話しました。
自分自身に自信と確信が欲しかったからです。

学生時代からの古い友人達は
「頑張れ、そしてどうやって実現するのか俺の会社でも展開したいので教えて欲しい」
と。

社内の一番の友人達は
「やると思っていたけれど、嬉しい」「本でも書けば?なんにせよそれは素晴らしいね」
と。

(大げさではなく)涙が出るような反応でした。

この頃から、私の小さなチャレンジは、
「確信を持てる」ようになり、
自信を持って話せることが増えました。


(4)同僚<2014年3〜4月頃>

一番悩んだ相手であり、少しでも早く伝えようと考えていました。
定時退社を始めて3ヶ月。
私の家族への対応スタンスが変わってきている認識は、持ち始めてもらっていました。

最も信頼のおける部下から順に伝えました。
次に上司、そしてナナメの関係する上司部下、パートナー会社のメンバー。

私が取った方法は、多くても1対2、殆どの場合は1対1で伝えるようにしました。
複数人数だと、職場の場合”ほぼ”本音コメントはもらいにくいことが多くなるからです。

時勢の変化もあり、殆どのメンバーに応援してもらうような形で伝えきりました。

結局「1名分の業務量をどこに持っていくのか」と言う問題が残されますが、
その解決策についても、
何となくではありますが、その時点で案を伝えました。
このことは、余計な不安を与えないという点において功奏しました。


(5)人事部<2014年4月頃>

企業人としてこのような話を進めていくには重要なプレイヤーです。

ここでも、礼を尽くし、一人ひとり丁寧に伝えました。

ダイバーシティ部門の責任者からは、最大限に応援するメッセージを頂くとともに、
「個人の価値観ではなく、客観的に見て取得した方がベターな実績を作って欲しい」
との”大きな宿題”も頂きました。

このことは私の育休に対する考え方を大きく変えた出来事の一つになります。

「主観的ではなく、誰が見てもベターであること」
が、拡げていく中での大切な要素であるからです。

「(主観的に)いいこと」
だけでは続かない。
後世が続ける為には
「(客観的に)いいこと」
である事実を積み上げていく必要性を
学ばせていただきました。


(6)上司<2014年5月頃>

難関だったのは、担当の事業責任者であり、”(やや)昔ながら”の上司でした。

光栄なことに事業のキーマンとして私に責任ある業務を任せて頂いていたこともあり、
伝え方に悩みました。

悩んだ結果、「変化球では伝わらないかもしれないので直球でいこう」と吹っ切り、
やはり1対1で時間を頂き、説明をしました。

第一の反応は
「本当に取らないといけないの?」
でした。

妊娠出産中、長男と次男を見る必要があること、
妻の体力や精神衛生の面で不安があることを正直に伝えました。


すると、吹っ切れたように
「2ヶ月で足りるのか?」
と心配いただくような言葉をかけていただきました。

予定日が遅れたら、(2ヶ月以上取得することも)考えねばならないのでは?
というご配慮だったようです。
(3人目は定説として早まることが多いようですが)彼なりの心配の形だったのでしょう。




こうして、関係者への対話(説明)を済ませ、ようやく事務的な手続きに入り始めました。


(ちなみに)人事経験や資格取得で知識がある(と勘違いしていた)私は、
事務処理を進める際にも
知らないことが多く、新しい知識を学ぶことが多くありました。

そのことはまた次の時に書こうと思います。



最近良く聞かれることですが、「何がそう(行動)させるの?」 と。
私の最近の思考に最も大きな影響を与えた本をご紹介します。


 

今回はここまで。
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